読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぶろぐ

理転もしたけれど、わたしはげんきです。

文系のための統計学入門書

f:id:sny_njm:20150331133410j:plain

 

1. はじめに

この記事は次の方を主な対象としています。

 

・諸々の事情(仕事/研究)があり統計を学びたい
・でも、数式の理解を求められるのは困る
統計学を学ぶというより、統計というツールを使えれば良い

 

私はもともと法学部出身のため、認知科学・心理学の研究のために大学院に入るまで統計学に触れたことはありませんでした。ちなみに、実験心理学による研究は理系学問であり、実験結果を分析するために統計は不可欠の存在となっています。認知に関する心理学というのは学際的であり、日本では文学部・教養学部教育学部・(神経系まで踏み込むと)医学部?…というように研究室がバラバラにあったりします。文学部への所属が一般には多そうですが、これは心理学という学際学問への誤解に繋がるのでなんか嫌だな〜と個人的には思っています。

 

そんな背景もあり入学後すぐに統計学習を強いられたわけですが、あくまでも自分は統計を「使いたい」のであって「学びたい」とは一寸も思っておらず、意欲が全くありませんでした。しかし、入学から半年以上が経過した最近になって焦りが生じて一気に基礎学習を進めました。その中で非常に役立った入門書があったので、ここに紹介します。これらは、次の「文系人間が考える統計学書籍の問題点」を丁寧に解決しており、統計理解の頼もしい味方になりました。

 

2. 文系人間が考える統計学書籍の問題点

 

・「統計学」の教科書になっている
これは大学指定教科書の多くに当てはまると思いますが、統計学の研究者による書籍というのは、統計学を学ぶ仕様なんですよね。「統計学を学ぶこと」と「統計(というツール)を学ぶこと」は別物だと私は考えています。統計量を求める計算とか、それが◯◯分布に従うことを示す計算とか、それは重要ではなくて、統計学を研究をしない身分にとっては結果だけ教えてもらえれば十分なわけです(研究をされている方に怒られそうですが)。

 

・数式によって理解を促している

文系人間というのは数式が苦手です。数式を書いて「ほらっ!」と言われても、そのイメージを脳内で形成できなければ理解が進まないのです、少なくとも私は。統計学の教科書を眺めると、数式を示しながら推定・検定の流れを説明していることが多いです。しかし、数式の内容・流れを改めて文中で解説するのは二度手間だと考えているのか、自分自身では丁寧に読んでいるつもりでも一瞬のうちに流れを追えなくなります。。

 

・数多くの手法を目的別に整理できない

 統計というツールを使いたい人間にとって最も重要なのは「この分析手法はどのような場合に使うもので、その分析結果によって得られる各種数値をどのように捉えるべきか」を理解することだと思います。それを整理しながら(できれば適宜繰り返して)の説明があると有難いな〜というのが、自分の思いでした。分散分析などは手法の使い分けが相当重要になるため、各手法を説明する際に別の手法との差異を明確にしてほしいと思っていました。

 

3. おすすめ

 

上述のように、勉強意欲が乏しかった割には統計学の書籍に対する注文事項が多かったわけですが、なんとか自分に合う入門書を見つけました。もともとは、石井俊全さんの「まずはこの一冊から 意味がわかる線形代数」を読んで感動したことに端を発するわけですが、今度はその統計学編を読み、そして、その書籍内で紹介されていた「入門はじめての◯◯」シリーズの発見に至りました。

 

レベルが高すぎず低すぎず、満足感を持ってきちんと読破できる入門書になっていると思います。文系の方で統計学習に悩んでいるならば、まず手に取ってほしいです。

 

・まずはこの一冊から 意味がわかる◯◯ シリーズ(石井俊全) 

まずはこの一冊から 意味がわかる統計学 (BERET SCIENCE)

まずはこの一冊から 意味がわかる統計学 (BERET SCIENCE)

 

 

まずはこの一冊から意味がわかる多変量解析 (BERET SCIENCE)

まずはこの一冊から意味がわかる多変量解析 (BERET SCIENCE)

 

 

 ・入門はじめての◯◯ シリーズ(石村貞夫・石村光資郎)

入門はじめての統計解析

入門はじめての統計解析

 

 

入門はじめての分散分析と多重比較

入門はじめての分散分析と多重比較

 

 

入門はじめての多変量解析

入門はじめての多変量解析