ぶろぐ

理転もしたけれど、わたしはげんきです。

手がモゾモゾする企画展:フランク・ゲーリー展(21_21 DESIGN SIGHT)

お題「印象に残っている展覧会」

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www.2121designsight.jp

 

建築家フランク・ゲーリー氏の創造手法に迫る企画展であり、建築の内容よりも着想を得る方法、そして、それを完成形にするまで何度も再検討・再構築する大切さを説いている印象を受けました。

 

興味深かったのは、ある建物をデザインする際に、まずはグチャグチャとした発想(設計図)を紙にスケッチしたのち、複数の素材を用いて模型を作成している点です。建物の模型というと、木材や発泡スチロール、最近では3Dプリンターの出力などで作成するのでしょうか。しかし、ゲーリー氏は布を巻きつける手法等を用いてアイデアを形にする作業をしていました。最終の建物は布製ではないにせよ、自由に発想できる模型段階では異素材を用いてみる。常に思考の限界を超えることを目指しているような、そんな印象を抱きました。

 

また、ゲーリー氏の建築事務所のデザイン(写真2枚目)からも同様の姿勢を感じました。天井高の開放感ある雰囲気は素晴らしいですが、それに加え、作成途中の模型たちが一望できる配置となっています。各プロジェクトごとに構成員は分かれているとは思いますが、これならば構成員以外の人も気軽に口出しできそう。

 

会場を巡ってゲーリー氏の創造手法を垣間見ながら「見る」ことの不十分さを実感しました。展示物はもちろん接触厳禁なのですが、それらに触れられたなら自分であっても程度の差こそあれ多くの着想を得られるだろうな、と思ってしまいました。それほどにゲーリー氏の所有物や展示模型は多種多様な形や素材を私たちに提示していましたし、そして、それは多種多様なものに囲まれる生活を意図的に実践しているゲーリー氏の姿勢がそのまま表現された結果なのだと思います。

 

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