ぶろぐ

理転もしたけれど、わたしはげんきです。

隠すエロ、攻めるエロ:SHUNGA 春画展(永青文庫)

お題「印象に残っている展覧会」

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www.eiseibunko.com

 

 期待していたのは、不意に醸し出される色気とエロスだったのです。

 

18歳未満の目に触れても法的支障のない作品(の一部)を広告として用いていたため、展示作品もそのようなギリギリのエロスを表現したものが多いだろうと考えていました。しかし、実際の展示作品はまあ露骨というか、これでもかっ!というほどの派手な描写がほとんどで腑に落ちないまま鑑賞を終えました。

 

訪れたのは、平日の正午前でした。非常に人気という話は耳にしていたものの、平日の午前中であれば余裕があるだろうと考えていました。いやー、ダメですね。永青文庫の建物自体がおそらく美術作品の鑑賞用に設計されていないため、ある程度の人数が入った時点で相当な混雑を感じるようです。順路も綺麗に整備されていないため、比較的空いている場所から観ていくことをスタッフさんも推奨していました。ちなみに、内部の作品は全て撮影禁止です。

 

各作品についてですが、とりあえず局部を大胆に描写すれば良いっしょ!という作者の声が聞こえてきそうな、そんな作品がほとんどでした。江戸時代の絵画というと、見返り美人図のような「清潔感のあるエロス」の印象だったので、なかなか衝撃的でした。

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 そもそも、当時でも大胆な性描写は取り締まりの対象にならなかったのか不思議に感じたのですが、どうやら貸本屋さんが手渡しする闇ルートが主流だったようです。移動しながら本を運ぶため、あまり見つからなかった…という説明があったかと思います。

 

春画展の感想はこの程度ですが、この永青文庫それ自体が非常に魅力的だと感じました。作品展示ルートを巡りながら所々で目にする細川家の歴史資料および所蔵図書がとても素敵でした。フランスに留学していた細川家の方が残した授業ノートなどは、その字面がとても美しく、品の良さが滲み出ていました。育ちって大切だな…と痛感しました。

 

結局いつの時代も人間は人間であって、考えることは同じ。
そして、文字には育ちの良さが表れる。
 

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