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ぶろぐ

理転もしたけれど、わたしはげんきです。

IT企業の時価総額推移から未来を考える

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www.economist.com

 

「未来はどうなるのか。」この究極かつ答えようのない問いに対して、あらゆる分野の人物が提言をしたり、時には警鐘を鳴らしたりしています。未来を論じるのはとてもワクワクするものですが、そもそも「未来は創るもの」であり、予測すること・論じることは無意味だという考えもあります。

 

しかし、テクノロジーの発展段階を順番に追っていくことで今後の動向をいくらか掴むことは可能であると思っています。なぜなら、テクノロジーの発展は人類の夢の実現そのものであり、また、新たなテクノロジーは全て既存のテクノロジーの積み重ねで誕生しているからです。そして、現代社会においては、あらゆるテクノロジーの中でも情報通信技術がその中心にあります。そこで、世界の名だたるIT企業の時価総額推移から「未来はどうなるのか。」という果てしない問いを検討してみることにしました。

 

IBMMicrosoft/IntelCiscoApple

 

1980年から2015年現在までの推移が示されています。1990年代初頭まではIBMの独壇場であったものの、その後にMicrosoftが台頭したことで首位が交代しました。そして、2000年代にAppleがさらにその座を奪って現在に至ります。これが主要な流れですが、よくよく見ると、Intelが90年代に、Ciscoも2000年に首位の座についています。このような覇権争いは至る箇所で紹介されているため、何も目新しいことはありません。しかし、彼らが首位の座にあった時代の情報通信技術の中心地を考えると、ある流れを見出すことができます。

IBM複数人で1台のコンピュータを共有する(メインフレームの時代)
Microsoft/Intel:1人1台のコンピュータを所有する(パソコンの時代)
Cisco:コンピュータ同士が繋がる(インターネットの普及)
Apple:コンピュータを持ち歩く(モバイルの時代)

「コンピュータがどんどん身近になり携帯できるほど手軽なものになった」という流れです。これは説明するまでもなく、あらゆる人が日常生活の中で実感できる進展であると思います。

 

Apple に続く支配者とは

 

それでは、モバイル全盛期の現代の先に続く未来はどのようなものでしょうか。一つの方向性として考えられるのは、「コンピュータが手軽なものになりすぎて、もはやその手中から離れてしまう」というものです。アホらしく単純な思考かもしれませんが、コンピュータが人の手から離れる未来を観念するのが自然であると思います。

 

メインフレームの時代、一つの部屋を占拠して鎮座するコンピュータのために人間は動いていました。コンピュータに対して順番に処理依頼をして結果出力を待つという行為は、人間とコンピュータの間にある広大な精神的距離を示していました。しかし、コンピュータとのインタラクションが可能になり、かつ、コンピュータ資源が個々人に与えられるようになると、その精神的距離は大幅に縮まりました。最終的には、現在の我々の生活が示すように、人間とコンピュータを手軽に持ち運べるまでの関係を築き上げました。

 

その手軽さの延長が、一つの未来ではないかと考えています。もうすでにその未来は到来しているともいえます。クラウド・IoTという文脈で語られるコンピュータ資源のあり方は、コンピュータが相当な程度で手軽なものになったことを表現しています。「偏在する複数のコンピュータを利用する」というのが両者に共通する観念ですが、「偏在する」という言葉が示しているのは、人間の手から離れたコンピュータの存在です。

 

人間の手から離れたコンピュータは、どのような未来を辿るのか。それこそが、今現在のバズワードとなっている人工知能・ロボットであると考えます。つまり、「人間の手から離れたコンピュータは自分たちが有するネットワークを利用して自律的な判断と制御をおこなう」という考えです。人間の手から離れるということは、自律的になることを彼ら(コンピュータ)に要求します。このように思考を巡らしていくと、人工知能・ロボットというのがテクノロジーの主流に躍り出るのはやはり自然な流れであると考えられます。ガートナーも「Autonomous」という言葉をデジタル・ビジネスのステージ6(言及されている中では最終ステージ)として掲げています。

ガートナー | プレス・リリース |ガートナー、「先進テクノロジのハイプ・サイクル: 2014年」を発表

 

これまでの論考の結果だけを眺めると、全てどこかしらで言及された内容になってしまいました。しかし、他者が提示したバズワードだけを眺めて単純にそれを未来として鵜呑みにするのではなく、「本当にその未来の到来は自然なものなのか」と立ち止まることは一考に値すると思います。そのような思いでこの記事をまとめたわけですが、現時点で考えられる最先端の未来はやはり「Autonomous」となりました。目玉のおやじのような、ドラえもんのような、人間を助けてくれるパートナーの登場に期待したいですね。