ぶろぐ

理転もしたけれど、わたしはげんきです。

大学院入試対策ー学際情報学府ー

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1. はじめに

 

この記事は次の方を主な対象としています。


東京大学大学院学際情報学府総合分析情報学コースを志望している

・情報系の学部ではないが、大学院ではその分野を研究したい

・周囲から十分な入試対策情報を得られていない


上記の方を主な対象とするのは、私の実体験そのものだからです。内部進学者が多い大学院(工学・理学系)では学内で情報が回るため、あまり苦労せず試験対策を練られると思います。しかし、学際情報学府は独立研究科であることもあり、外部進学者の割合が高いです。さらに、学際という名が示す通り、多方面から学生を受け入れています。そのため、私と似た思いを抱える方は多いと考え、記事をまとめることにしました。

 

とは言うものの、学際情報学府の設立から15年しか経っていないこと、母数が少ないことを考えると、志望者であれば多少なりとも役に立つと思います。必要に応じて参照ください。


2. 筆記試験

 

まず大前提となる話ですが、総合分析情報学コースの筆記試験は難しくありません。私は情報系専攻ではないため断言できませんが、学部の授業を真面目に聞いていれば解けるレベルだと思います。実際、私が利用した参考書も基礎的なものばかりです。

 

◯どの科目を選択するべきか

 

筆記試験では、8分野から出題される専門科目問題のうち、4問を選択して回答します。基礎数学・アルゴリズムプログラミング言語・コンピュータアーキテクチャオペレーティングシステム・コンピュータネットワーク・論理回路・空間情報学の8分野です。出題範囲の詳細は入学試験案内で確認してください。

 

基礎数学・論理回路・コンピュータアーキテクチャオペレーティングシステム+αの勉強をお薦めします。プログラミング等の知識がすでにある方は迷わずそれを選択してください。この4分野をお薦めする理由は以下の通りです。


・試験対策の観点から良質な参考書が存在する

・プログラミングやアルゴリズムの習得にはこの4分野の知識が不可欠である


1点目は後述するため、2点目について説明します。この8分野は階層構造を形成しており、コンピュータの構造そのものを指していると私は考えています。アリゴリズム・プログラミング言語・コンピュータネットワーク・空間情報学は全て核となる4分野の上で成立します。各階層の詳細説明は別記事に譲るとして、ここで大切なのは、隣接分野には内容の重複が存在すること・隣接分野をまとめて勉強すると理解が早くなることです。そして、階層構造である以上、上層部の知識は下層部の知識を前提としています。よって、一から試験勉強をする方には前述の4分野をお薦めします。なお、入学後にプログラミングの勉強が必要になっても理解が早いことも利点です。

 

ちなみに、私が勉強していたのは、基礎数学・論理回路オペレーティングシステム・コンピュータネットワークの4分野です。しかし、試験本番では基礎数学の代わりにコンピュータアーキテクチャの問題を解きました。後者の問題が私にとって相当簡単に感じたためです。なお、コンピュータネットワークは語句の説明問題が多いため、暗記が得意な方であればお薦めできます。

 

◯どの程度の得点率が必要か

 

実際には分かりませんが、私の場合は、論理回路:95〜100%・オペレーティングシステム:80〜85%・コンピュータアーキテクチャ:60〜65%・コンピュータネットワーク:60〜65%を各分野で獲得し、全体では75%前後の得点率になったと思います。

 

ネット上には、60〜70%の感覚だったが合格した・80%以上は確実だと思ったが不合格だった・最低70%は必要だろう・・・など様々な意見がありました。一次試験は筆記試験と書類選考に基づくと募集要項に明記されているため、得点率と合否が直接結びつかないのは当然です。研究計画書の内容に大きな比重が置かれているのかもしれません。これは私見ですが、研究計画書やTOEIC/TOEFLのスコアが十分であることを前提にして、筆記試験70%程度の得点率があれば一次試験通過の可能性が高くなるのではないかと考えます。あくまでも私見です。

 

◯実際に利用した参考書

 

どれも優れた参考書だと思いますし、Amazonでの評価も高いです。

 

・基礎数学(計算問題のみ対応)

やさしく学べる微分積分

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やさしく学べる線形代数

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やさしく学べる微分方程式

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論理回路

論理回路入門

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オペレーティングシステム

オペレーティングシステム [コンピュータサイエンス教科書シリーズ]

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オペレーティングシステムの仕組み (情報科学こんせぷつ)

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・コンピュータネットワーク

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

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3. 研究計画書

 

研究計画書の書き方を指南できるほど私は優秀ではないため、ここでは実体験のみを紹介します。私の場合、研究内容の概要は前々から考えていたため、あとはそれをいかに説得力ある書面にまとめるかに注力しました。総合分析情報学コースの研究計画書はフリーフォーマットであるため、まずは記載項目を決めるところから始めました。最終版の項目は以下の通りです。一文ごとのつながりの明確化を最も意識しました。


 1. 研究テーマ設定の背景・動機
 2. 研究内容・先行研究との関連
 3. 研究目的・意義
 4. 学習・研究計画


◯実際に読んだ参考書

 

さっと通読しただけでしたが十分参考になりました。ハウツー本というよりも、研究をするということ・研究することの意味を考えさせてくれます。

 

研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで

研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで

 

 

4. 参考にしたWEBページ

 

最後に、私が受験する際に参考にしたWEBページを挙げておきます。

 

◯入試対策
過去の入学試験問題(修士課程)
東大大学院院試情報Blog-NNR
東大大学院入試参考資料
◯研究計画書
研究計画書作成法
研究計画の書き方